同居のおばあさまの介護と、今後の快適な住まいを考えてリフォームを決断されました。
ポイントのひとつは、水回り（トイレ・浴室・キッチン）の集約と動線の効率化です。
昔からの何度かの増築で、トイレや浴室が別棟になっていました。トイレと浴室を建物の中に取り込み、階段の位置を変更。トイレ・浴室・キッチンの動線がすっきりとし使いやすくなりました。

別途おばあさまの部屋には、介護の負担が少しでも楽になるようトイレを設置。スペースを広くとり、介護用手すりも取り付けました。
もうひとつのポイントは、内装・外観ともに“昔ながらの雰囲気”を重視。
施主様の御希望であり、もちろん昔ながらのたたずまいは、人を落ち着いた気分にしてくれます。

床や天井は杉や桧の無垢材を使用し、壁は漆喰（しっくい）塗です。
全体的に真壁（しんかべ：日本古来の方法で、壁面の柱や梁を見せる工法）を採用し、木材も集成材（木材の板を貼りあわせたもの）を使用しなかったことで、古くからある昔ながらの雰囲気を再現させました。
介護のことを考えた外構もすっきりと完成し、施主様も満足いく仕上がりとなりました。